もしもあなたが今、俗に言う結婚適齢期を過ぎていて、結婚というものに焦りを感じているとしたら、絶対に読んでほしい本があります。
『結婚という呪いから逃げられる生き方
- フランス女性に学ぶ -』
まず第1章からこんなふうに始まります。
- 年齢という呪い
- 女という呪い
- 家族という呪い
- 世間体という呪い
を、解こうではないか!と。
これらの”呪い”はすべて、一体だれが考え出したのかわからない、どこから発生したのかわからない、身元も根拠も不明の”作られた価値観”ばかりです。
「家族」というものには日本特有の連体感や情愛の美しさがあることもわかりますが、「世間体」なんてものは身も心もがんじがらめにしてしまうような、幻でしかありません。
世間体、それは実体がなく永遠に顔を見せてくれることのない魔物。
考えてみて下さい。いざというとき世間があなたに何かをしてくれるのでしょうか。
私はふと思ったのですが、俗に言う「アラサー」や「アラフォー」というくくりが使われるのはほぼ女性に対してですよね?
その他にも女性を指す言葉はこんなにもあります。
おねえさん、おばさん、おくさん、お嬢さん、おばあさん、ババア…。

そのくくりを考えてみると、年齢や社会的立場でしか分けられていない気がします。
(ちなみに、もしもフランスだったらこれらすべて「マダム」の一言で済みます。数年前まで未婚女性に向けられていた「マドモアゼル」という言葉も正式に廃止されました。)
日本文化の代表格になってしまっているアイドルやロリっ気たっぷりのゲームキャラなどを見てみても、
日本の若さ至上主義
のようなものに圧倒されてしまう時があります。
その点でもこの本はとても興味深く、江戸時代の武家制度までさかのぼって「嫁は自分より若い方がいい」というような価値観が現代にも残っているのではないかと分析していたりします。
また「日本文化自体が季節の”先取り”を粋としていることにも原点があるのかもしれない」と言っていたりして、とても面白いのです。
一方、フランスではむしろ、40代女性がいちばん人気があると聞きます。
20代女性は「若すぎる」と相手にされないこともあります。
なぜならば肉体的な若さや見た目より、教養やオリジナリティに魅力を発見する文化だからです。
酸いも甘いも経験して、独自の美学(哲学)を持っている女性こそがモテる女性の必須条件となるのです。
もしもあなたが俗に言う”結婚適齢期”を過ぎていて、結婚というものに焦りを感じているとしたら、
メモ
世間体という幻にしばられる必要はありません。
自分の価値観で選択して生きて良いのです。
「若さ」という、いつかなくなるものに囚われないで。
内面の美しさを磨きましょう。
という、本からのメッセージを感じて欲しいと思います。
