数ヶ月前の私は、人生最大規模の「断捨離」をしました。
(物理的なものも、精神的なものも、人間関係も…)
なぜなら、日本からフランスへ旅立つためです。
(すぐに永住するわけではないので、荷物は必要最小限しか持っていかないし送らない。でも日本のアパートは引き払わなきゃいけないし実家に送るにもそんなにたくさん保管できるわけでもなし。という複雑な事情もあり…。)
なにより「フランスへ行く」というのはずっとくすぶっていた私の夢であり、私にしてはとても長い間、準備をし続けてきたものであったので、いわば自分にとっては
というような、一大決心なのでした。その旅立ちのためにも断捨離は最重要だったのです。
一番つらかったのは、最高にお気に入りだったアパート。
そこを”離れる決心”をすることが、一番の難関でした。
次に「思い出の品」の整理…。
30年以上も生きていると、なんだかんだでいろんなものが溜まってます。
これまでの自分の軌跡がそこに詰まっていたりするので、なかなか手離すことができません。
なぜなら、「自分を捨てる」ように感じられるから…。
まるで「心を捨てる」「身を切る」ような思いで断捨離を続けました。
「ぐあ〜!」
ともだえながらゴミ袋に投入したのを覚えています。
私は絶対にこの機会に「理想の自分の生き方を始める」と決めていたので、過去の自分とはすべてさよなら、これからの自分に不要なものは、すべて捨てました。
(今思うと、相当意地になっていたなぁと思います。思い出しては後悔するものもいくつかあります。)
でもその大規模断捨離によって、相当身軽になったことは間違いありません。
しばらく頭が真っ白状態というか、
「生まれ変わった」
そんな感じがしていました。
断捨離作業の中で気づいたことは、
本当に必要なものって、ぜんぜんないんだな
ってことです。
たいていのものはなくてもなんとかなります。
実際私が手元に残したものは、
- 仕事道具
- 服と少しのアクセサリー、最低限の化粧品
- 本
- お気に入りのカップ
のみです。
そしてその後の数ヶ月で新たに私が買ったものは、やはり、
- 仕事道具
- 服(寒くなったから)
- 本
のみです。(あ、もちろん食料品はここでは省略してます)
断捨離中はあんなに離れがたかったものたちも、今では「何があったっけ」と思い出せないくらいです。
基本的に、ほとんどのものが「どうでもいい」ものばかりです。
人によって人生に大切なものは違うけれど、突き詰めれば非常にシンプルなはずです。
結果、今や物欲というものはなくなりました。
お金を使うとすれば、ものより「経験」に使いたいと考えるようになりました。
もしくは、パートナーや大切な人を喜ばせるものや、一緒に素敵な時を過ごすために使いたい、と思うようになりました。
そして大規模断捨離を経て、いま手元にあるのが、
最愛のパートナー
憧れだった生き方が実際にできている自分
思い描いていたシチュエーション
前よりもブレない自分
です。
数年前はテレビの前でドラマを見て「こんな風になったらいいなぁ」と眺めていたものが、
今はテレビの中で演じる人になっている、あの時見ていた”あの人”になっている
そんなイメージです。
断捨離は単純にものを捨てるというだけでなく、自分の環境を変えることになります。
ひとつひとつ、これまでの自分・これからの自分と向き合って取捨選択をしていく作業になるので、その過程で「どんな風に生きていきたいか」覚悟ができます。
これってすごいことですよね!
その最中はきついけど、やっていくうちに快感になってきます。
そしてやり遂げた時の達成感・充実感たるや、何にも代えがたいものがあります。
小さな断捨離でも大きな断捨離でも、
ものでも環境でも人間関係でも、
断捨離、めちゃめちゃおすすめです!